「今、紙に念力を送った。見てみなさい。」
零本さんに言われるままに紙を見る。そこに書いてある内容を見て、俺は吹き出しそうになった。
「好きです。早乙女凪沙より。」
何だこれは。
「あの…これは?」
「依頼人の心の内を読んだまでだが?」
心の内…ってことは、まさか!?
頬をつねる。夢じゃない。零本さんの言っていることが本当なら、依頼人…凪沙は、俺のことを…。