「あの、何か用ですか?」
俺は占い師に尋ねた。
「君が直木竜之亮君かね?」
「はい、そうですけど…。」
俺の名前を知っている。少し危険な香りが漂う。
「私は占い師の零本という者だが、依頼人からこのような物を預かってな。」
そう言うと零本さんは1枚の紙を俺に手渡した。すると零本さんは、それに向かって手をかざした。