「凪沙!おーい!」
俺も周りに便乗して手を振る。すると凪沙は病室の窓を開けた。
「皆さんありがとうございまーす!」
凪沙が言うと、皆が歓声をあげる。全く…アイドルか、アイツは…。
「ウチらのメッセージ、見てくれたみたいやね。」
二藤が嬉しそうに言う。俺が書いた文字も、ちゃんと役割を果たしていたんだ。きっと班の皆も同じように思っているだろう。この海水浴で、俺達はチームワークを学んだ、そんな気がする。