「早乙女さん?」
先生が呼ぶが、相変わらず凪沙は寝ている。
「しょうがないですね…。」
「そうや!」
二藤が言った。
「皆、紙に『窓の外を見て』って書いたらええんとちゃいますか、先生?」
「そうですね。紙ならここにあります。」
「じゃあ皆、1人1文字ずつ書こう。ウチは『窓』がええな、言い出しっぺやから最初の文字書きたいし。」