「キミは……イタズラを選ぶんだねぇ？」
確認をするかのように問い掛けてきた彼に対し、私はコクンッとうなずいた。
何があろうと、私はこの選択を変えるつもりはない。
自分が選んだこの選択。自分の意志を信じなくては。
「キミさぁ……イタズラ“される”のが好きとか、どれだけマゾなの？」
え？
「そんなにボクにイタズラされたいのなら……」
彼は、人の何倍もの大きさのある鎌を取り出し、身構えた。
私はその大きさに腰を抜かしてしまい、身動きが出来ない。動けない。
彼はニタリと笑いに歪ませ、その鎌を振り上げ――。
いやいや、このままじゃイタズラの域を超えてしま…――。
「いっそのこと、死ね」
ブンッ、と、振り下ろしたのです。
