「つまり、“イタズラ”と“お菓子”が同じに見えるっていうことは……どういうことか分かるよね?」

「?」

「分からないか!分からないなら、いいや。今から分からせてあげる」

 そう言うと、彼はとても大きな鎌を取り出した。
 ……え?鎌?

「イタズラという名のお菓子。お菓子という名のイタズラ……。ね?どっちの意味でもとれるんだよね、これが」

 彼はその大きな鎌を振り上げ――。

「どっちもほしいと言ったそんなイイコには、イタズラと甘いお菓子、どちらもあげる」

 ブンッ、と、振り下ろしたのです。