……え?



「やっぱりって、なに?」



まさかそんな返事が来るとは思わなくて、きょとんとする。



「なんとなくそうかなぁって」


「え?それって……」



もしかして顔に出てるってこと?



「うそっ!?」


「まぁ、分かりやすいっていうか……だったらいいかもってただの俺の願望?」



そう言って、ニッと意地悪く笑う佐久間にボンッと顔が赤くなって。


「う~」


今すぐこの場から消え去りたい衝動に駆られた。



「だから遠慮なくお前のこと構ってたのに、お前、俺の気持ち全然気付かねぇしな」


「……っ、そ、そんなの気付くわけ……」


「言っただろ?“こんなことすんのはお前にだけだから”って」


「……っ、ちょ、佐久間っ!」



頬を両手で覆われたかと思うと、ちゅっと軽く唇にキスされて。



「……うぅ~、こんなことしてない~」



あまりの恥ずかしさに泣きそうになった。




「まぁ、これからはってことだよ」



なにそれ。意味分かんないんですけどっ!