……なぜか大輝と野々宮の口論が始まった。
こうなったら止めれねーよな……。
「栞!流川くん!一旦ストップ!!」
水沢さんのよく通る声で一喝されて、ふたりは口論を止めた。
おー……すげぇな。
「みんなで行けばいいことでしょ!はい、解決!」
そう言ってパンッと手をたたいた水沢さんに対して、野々宮は不満そうな顔をしている。
大輝もバツが悪そうに目を逸らしてしまった。
「……もう1限始まるし、そういうことでいいだろ」
「日向くんもそう言ってるし決定ってことで!」
なんだか無理やりまとめて、全員が自分の席へ戻った。