「あたしバスケ部の1年で、相川莉子(あいかわりこ)って言います!」
「……うん」
朝から元気な子だな、なんて思いながら相づちを打った。
この子さえいなかったら、すぐにでも市原さんを追いかけたいんだけど。
「その……日向先輩のこと、か、カッコいいなって思ってて……」
さっきのハキハキした様子はどこへいったのか、小さな声でなにかを言いながらうつむいた女の子。
……ん?
よく聞こえねーんだけど。
「えっと!だから、ですね……」
「……なにか伝言?野々宮とか」
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