「あたし、お菓子持ってきた!」


「栞ってよく食べるのに、なんでそんなに細いのよ~」



なんて話す野々宮と水沢さん。


野々宮はすごく嬉しそうにカバンからお菓子を取り出している。




「ちょっ野々宮!まだお菓子出すのは早いだろ」


「まだ先生もいるよな」



鳴海は、野々宮が出したお菓子をギュッとカバンに押し込んだ。


大輝もその様子を一瞥したあと、教卓へ目を向けた。



まだホームルームが終わったばかりの時間。


担任に加えて、クラスのやつらも少し残ってる。




「とりあえず机を動かすか!」