シューズを履きながら周りの人達と楽しそうに喋ってる市原さん。


その周りの人達の中には、当たり前のように鳴海もいて。




「……ムカつく」



ダメだ、すっげーイラつく。



鳴海にたいしてじゃない。


ましてや市原さんでもない。



ただ、なにも行動が出来ない自分にイラつく。


縮められない距離がもどかしい。




「練習、始まるぞ」


「……ああ」



そんなモヤモヤやイラだちを断ち切るように、練習に打ち込んだ。




───勉強会は、いよいよ明日に迫っていた。