「お兄ちゃんうるさい」
「はあ・・・・・小さいころのルカは素直で可愛かったのに」
「お兄ちゃん、いい加減うるさ」
「ハイハイそこまでー!
シンジ、ルカちゃんに会うないなやで喧嘩吹っ掛けないの~
悠里には優しくて嫉妬してるからって妹にあたらないの!」
そういったのは下から登ってきたこのクラブの持ち主である渉(ショウ)さん。
一見まだ高校生のような童顔なのに頭がキレてていつも読めないけど頼りになる、彼とお兄ちゃんともう一人の人と仲の良い人。
「シンジ、みっともないぞ」
そう声がするのはさっきから黒の皮張りのソファーに足を組んで座って様子を眺めていたもう一人の人、弘(ヒロ)さん。
いつも黒髪のオールバックに黒スーツというそのスタイルでそこから醸し出されるちどっしりとしたオーラはは一般のほうのではない。
そしてこの人も皆となかのいい人だ。