体育祭は、七組連合の総合優勝で幕を閉じた。キングオブパンダ。いや違うか、パンダイズキングか。
「赤ベコも頑張ったけどなぁ」
俺たち二組連合は総合三位。保護者がいなくなったテントなどを片付けつつ、一箇所に集められていく看板を見ながらポツリと呟く。
「手が止まってるわよ、中津川くん」
「新見」
「何見てんの? 看板?」
「ああ、準備はあんなに大変だったのに、終わってみると一瞬なんだよなぁって思って」
「若いくせにおっさん臭い感想ね」
うるせぇよ。
軽く睨むと新見は笑って携帯を俺に見せびらかした。
「ほら、七組のパンダ待ち受けにしたの」
「おまえっ、するなら赤ベコだろ」
「私はパンダの方が好きだもん。中津川くんがすればいいじゃん」
確かに、しまわれる前に写メっておくか。
「俺、ちょっと写真撮ってくる」
「戻ってきたら倍働きなさいよ」
相変わらず優しさのない新見にその場を代わってもらい、看板を片付けている先輩方に頭を下げて、写真を取らせてもらった。
「あ、サトルくん。サユ見なかった?」
「和奏先輩。あれ、いないんですか?」
「うん。おかしいなー、いつもサユは片付けサボったりしないんだけど」
「ですよね」
どちらかと言えば率先して働くようなタイプだ。何かあったか? と心配になる。
「赤ベコも頑張ったけどなぁ」
俺たち二組連合は総合三位。保護者がいなくなったテントなどを片付けつつ、一箇所に集められていく看板を見ながらポツリと呟く。
「手が止まってるわよ、中津川くん」
「新見」
「何見てんの? 看板?」
「ああ、準備はあんなに大変だったのに、終わってみると一瞬なんだよなぁって思って」
「若いくせにおっさん臭い感想ね」
うるせぇよ。
軽く睨むと新見は笑って携帯を俺に見せびらかした。
「ほら、七組のパンダ待ち受けにしたの」
「おまえっ、するなら赤ベコだろ」
「私はパンダの方が好きだもん。中津川くんがすればいいじゃん」
確かに、しまわれる前に写メっておくか。
「俺、ちょっと写真撮ってくる」
「戻ってきたら倍働きなさいよ」
相変わらず優しさのない新見にその場を代わってもらい、看板を片付けている先輩方に頭を下げて、写真を取らせてもらった。
「あ、サトルくん。サユ見なかった?」
「和奏先輩。あれ、いないんですか?」
「うん。おかしいなー、いつもサユは片付けサボったりしないんだけど」
「ですよね」
どちらかと言えば率先して働くようなタイプだ。何かあったか? と心配になる。