結局、その日は、図書室の閉館ギリギリまで、凛に勉強を教えて貰った。


凛とは、帰る方向が真逆なので、校門で、バイバイ、と手を振って、別れた。



帰り道を、一人で歩く。



ふいに、ケータイを開く。


時計を見ると、七時近くだった。


やばい、遅くなるやん。


メールしとこ。


お母さんにメールを送って、ケータイをカバンにしまった。