「おかえり」


そういうゆうの表情はいつもと違った

何か遠くを見るようなそんな目をしていた


テーブルの上にはハンバーグど誕生日ケーキが3人分置かれている

「誰かの誕生日なの?」


「かな、妹の」


そうか、妹さんの誕生日なんだ


それで料理も3人分


忘れてはいけないはずなのに少し忘れかけていたこと


「妹さんの誕生日なんだ」


「ハンバーグが好きだったんだ」


妹さんのこと、ゆうは思い出しているのかな

だって涙がこぼれているから


小さな

小さな


一筋の涙を