「どこ行きたい?」

「どこでも」

「俺のお気に入りの場所に行く?」

「行きたい!!」

ゆうのお気に入りの場所ってどんなとこだろう

「夜になんないとな」
「そうなの?」

「それまでホラーでも見るか」

「お願い、それだけは止めて」

でも結局ホラーを見るハメになってたりして
「キャーあそこあそこ」

「大丈夫だから」

怖がるあたしの手を握ってくれて

今日何回目だろう?

「何で普通に見れるの」

「何でって普通だからだよ」

「普通じゃないよ」

あたしは悲鳴をあげながら最後までホラーを見ていた

「そろそろ行くか」

「うん」

ゆうの後を追った

「自転車でいい?」

「自転車あったんだ」
「それくらいあるよ」
ゆうの自転車の後ろに乗った