あたしはさっきのガラスの破片を手に持った

「もう止めないで」


『サッッ』


赤い血が広がる


でもあたしのものではない


「さよ…?」


「死ぬならあたしを先に」


さよの手からは血が流れている


「早く手当しないと」

さよの手は振りほどかれた


「もう絶対死のうとしないって誓う?」


「さ、よ」


あたさはその場に崩れおちた

そしてただただ泣き続けた