白いカーテンに白い壁
白い布団に白い枕

薬品の匂いが充満するこの場所

病院?

目の前にはゆうじゃなくて看護婦さん


「目を覚ましたのね」

嬉しそうな看護婦さんの表情


たどたどしい記憶をたどって行く

どうしてあたしがここにいるのか


「ゆうは?ゆうはどこ?」


「隣りに」


隣りを見ると傷ついて変わりはててしまったゆうの姿


「ゆう、ゆう」


話しかけても返事はなかった


「意識はあるけどまだ目を覚まさないの」


ゆうの手はほのかに暖かかった