「どうして会ってくれなかったの?」


さよの目は涙目になっていた


「さよのこと親に話そうと思って実家に行ったんだ、そしたらさ母さん倒れちゃって」


あたしは聞いたら行けないような気がしたけどやはり耳を傾けてしまった


「それで戻るに戻れなくてさ」


「そっか」


彼氏さんは嘘をついつるようには見えなかった


「でも電話は?」


「家に置いていっちゃって」


さよの目からは涙があふれていた