ありさを送り届け、俺は自宅へと帰った。

 
スーツを脱ぎ部屋着に着替えると、冷蔵庫から缶ビールを取り出してソファに座った。


ゴクリとビールを一口飲むと、喉が一気に冷たくなった。


ありさを安心させるために、あんなことを言ってはみたが。


俺は少し胸騒ぎがしていた。


朝日が招待客リストを出さないのも引っ掛かっていた。


まさかアイツ…、他に女が…?


いや、アイツに限ってそれはないよな。


すでに夜中0時を回っていたが、俺は朝日にメールをした。


明日会えないかと。


朝日はまだ起きていたようで、すぐに返信が来た。


『明日って今日の事?(笑)

いいよ。

ランチを食べに、夏樹のお店に行くよ』


そう書かれていた。