それからの毎日は、ただ流れるように過ぎていった。


夏樹さんは東京から戻って以来、すっかり元気になっていて、あまりのご機嫌の良さに従業員が戸惑うほどで。


早く打ち明けないといけないってわかっていても、夏樹さんの無邪気な笑顔を見ていたら、とてもじゃないけど言い出せなくて。


そうこうしているうちに暦は12月になり、オーナーへの返事の期日が迫っていた。