やばいのは私の方かも…。


ますます夏樹さん一色になってしまいそう。


こんなに好きになっていいのかな?


もう私、引き返せそうにないよ…。


「どうした?不安そうな顔して…」


「なんか怖いんです。幸せ過ぎて…。夏樹さんを好き過ぎて…」


私の言葉に、夏樹さんが目を見開いた。


「大丈夫だよ。安心しろって。俺がどれだけ一途な男か、お前が一番良く知ってるだろ?」


それは、ありささんの事かな…。


そうだよね。7年も同じ人を思い続けていたんだものね。

 
夏樹さんってすごく一途だ。


「安心してもう寝ろ。明日は休みだし、二人でどっか行こうな」


にっこり笑う夏樹さん。


「…はい」


「よしっ。いい子だー」


そう言って頭を撫でるクセは、やっぱり直らないらしい。


まぁ、いいか。


「お前のベッド、明日にでも処分しようか」


「えぇっ?」


「お前だって、俺と一緒じゃなきゃ眠れないんだろう?もう必要ないって」


「でも風邪ひいたりしたら、避難しないといけないでしょう?」


「いいよ、お前からならうつっても」


「なっ」


「顔、赤くして可愛いっ」


うぅ~、知らなかった…。


夏樹さんって、彼女にすごく甘いんだ…。


その後私達は、そんなことばかり言い合いながら、仲良く眠りに落ちていったのだった。