「これってもしかして、松本の店の?」


「え…?」


夏樹さんがそう言って、私の下着のヒモを指差す。


「そうだよな?」


「あの…」


なになに?


急にどうしたの?


「見ていい…?」


「えぇっ?」


思わずパジャマの首元を両手で押さえた。


「い、いやですっ」


そんなの無理無理。


絶対無理ーーー!


「いいじゃん。見せてよ」


ちょっ、ちょっとちょっと!


逃げようと身構えた途端に、夏樹さんは有り得ない早業で、あっと言う間にパジャマのボタンを全て外してしまった。


慌てて両手で隠そうとしたけれど、夏樹さんは私の手首をいとも簡単に押さえつける。


うそ…でしょ…?


私って結構腕力があるはずなのに、夏樹さんはそれを軽く超えてしまう。


これが男の人…なんだ…。


夏樹さんは私の上半身を熱い視線で見ている。


どうしよう。


恥ずかしすぎるーーー。


「由梨、すげぇ綺麗…。

これを買ったのは、お前と朝日のためだったんだけど。

本当はさ、俺が見たかったんだ。

着てる姿が見れて、すげぇ嬉しい…」


私の顔、今絶対真っ赤だ。


「なぁ、下もお揃い?

上が赤ってことは、下も?」


「えぇっ?」