夏樹さんは昼食も夕食も、社長室で一人食べるのが定番だった。
その社長が厨房の中でスタッフと一緒に食事をすると言うのだから、妙な雰囲気になったのは言うまでもない。
「しゃ、社長、めずらしいですねぇ。私達と一緒に食べるなんて」
さすがの谷口先輩も、驚きを隠せないようだ。
「まぁ、たまにはね」
夏樹さんがそう言ってリゾットを口に運ぶ。
どうしちゃったんだろう、夏樹さん。
急なことに、みんな驚いているよ?
「水沢、もう少しリゾット残ってるよ。おかわりいる?」
林さんに言われて、私はコクリうなずいた。
私のお皿に、リゾットが足される。
「あーっ、あたしも食べたかったのにー」
沙希が悔しそうに、林さんの顔を見ている。
「柚木は全然俺の料理ホメてくれないから、やらねー」
林さんの言葉に、沙希はぶぅと頬を膨らませた。
「沙希、私のあげようか?」
「いや~ん。由梨は優しいわねぇ。でも少しでいいわ」
沙希は私のお皿から、リゾットをひとすくい取って食べた。
この一連の流れを見ていた夏樹さんが、突然林さんに声をかけた。
その社長が厨房の中でスタッフと一緒に食事をすると言うのだから、妙な雰囲気になったのは言うまでもない。
「しゃ、社長、めずらしいですねぇ。私達と一緒に食べるなんて」
さすがの谷口先輩も、驚きを隠せないようだ。
「まぁ、たまにはね」
夏樹さんがそう言ってリゾットを口に運ぶ。
どうしちゃったんだろう、夏樹さん。
急なことに、みんな驚いているよ?
「水沢、もう少しリゾット残ってるよ。おかわりいる?」
林さんに言われて、私はコクリうなずいた。
私のお皿に、リゾットが足される。
「あーっ、あたしも食べたかったのにー」
沙希が悔しそうに、林さんの顔を見ている。
「柚木は全然俺の料理ホメてくれないから、やらねー」
林さんの言葉に、沙希はぶぅと頬を膨らませた。
「沙希、私のあげようか?」
「いや~ん。由梨は優しいわねぇ。でも少しでいいわ」
沙希は私のお皿から、リゾットをひとすくい取って食べた。
この一連の流れを見ていた夏樹さんが、突然林さんに声をかけた。