コイツはもうすぐ朝日のモノになるのだから、これ以上エロい目で見るのはやめよう。


俺は水沢にそっと布団をかけた。


中途半端な状態で朝日に会うなって言ったり、引越しさせたり、結構無理をさせたけど、本当に黙ってよく耐えたよな。


健気な子だよ、まったく。


ごめんな。


色々ごめん。


いじわる言ったり、冷たい態度をとったりして。


本当は、気に入ってたんだ。


最初に見た時から…。


気になってたから、呼びつけては無理を言った。


従順に従うから、わざともっといじわるをした。


からかえば顔を真っ赤にする、その反応を見るのが面白かった。


でもそれでも俺の指示にはちゃんと従ってくれる、その真面目さと従順さに俺は甘えていたのかな。


一緒に暮らすようになって、この居心地の良さに驚いた。


ずっと居てもいいなんて、そんなことを思ってしまう自分がいた。


リリーのように、ずっと手元に置けるわけじゃないのに。


こんなことなら、最初から優しくしてあげれば良かった。


いじわるなんかせずに、可愛がってやれば良かった。


いや、これからそうしてやればいいんだ。


お前が、俺の店にさえ居てくれたら。


悪いようには絶対しないよ。


だからこれからも。


俺のそばに居て。





どんな形でもいいから……。