「お前のおばあさんは、お前がそんな風になるのを望んでないだろ!?


お前がまた、笑えるように。
歌えるように。
想いを伝えられるようになるのを、望んでたんだろ!?

どうして分からないんだよ!!」




俺のことを、ただ見つめている花音。


今にも溢れそうな涙に、俺は確信した。






君の瞳に、暗闇なんてなかった。



俺をまっすぐに見つめるその瞳は、キレイだった。




だから、必ず……君の声は戻る。










なぁ、花音。






「お前はこのまま、諦めるのか!!?」






君の想いを、どうか言葉にして、




俺に伝えて……。