目を見開いて、俺を見つめる花音。



俺はそのページと、持っていたノートを、床に捨てた。





「…………っ!!」



すると花音は、目に涙をためて、



俺が捨てたそのノートと、未来の希望を拾った。




そして、大切なもののように、



優しく、ギュッと胸に抱き寄せた。






君にはまだ、希望がある……。






「花音。

お前は今まで、なにを見てきたんだよ!!」



少し乱暴な言葉かもしれないけど、


花音に伝えたい言葉がある。




優しくなくてごめん。



でも、これが俺の本当の想いで、


本当の優しさ。


強さだから、



聞いてほしい。