「それって花音ちゃんの想いじゃねーじゃん!
お前、花音ちゃんの気持ち聞いたのかよ?」



涼太の言葉にギクッとした。


俺は、花音の言葉から……

花音がノートに書こうとした想いから……逃げた。





「優は花音ちゃんの話を聞いて、優の想いを伝えたらいいじゃん。

花音ちゃんを困らせる?
困らせればいいだろ!

お前ん中にあるお前の気持ちは、
お前だけのもんなんだから、

優が大切にしねーで、誰が大切にすんだよ!
伝えなきゃ意味ねぇだろ!?」




……なんで。



なんでいつもこいつは、俺を救ってくれるんだろうな。



俺の気持ちを分かってくれて、

否定しないで、認めてくれる。




俺の気持ちを、伝えてもいいって言ってくれた……。






「優は…どうしたいんだよ?」