「花音っ!!頑張れっ!!!」










どこから聞こえたんだろう?



ただ前を見て走り出した私は、その声の主を見つけることはできなかった。






でも……分かるんだ。




だって君は、何度もその声で私を呼んでくれたでしょ?




何度もその声で……いつも希望をくれた。






その声が大好きだよ。



優くんの声が……。