そんな思いで臨んだリレーが始まる。 私たちのクラスは、順調に走ってた。 今は2位にいる。 次が、私の番だ……。 ドキドキとする心臓。 緊張してきた。 優くんみたいに、走れたらいいな。 優くんみたいに、かっこよく……。 そんなことを思っているときだった。 私の前に走ってる男子が、他のクラスの人とぶつかって転倒してしまった。 みんながワァッと騒ぐ。 私はその光景を呆然として見つめていた。