私はその笑顔が見れただけで十分だった。 胸がいっぱいで、幸せで…。 遠くから見れるだけでもいい。 だから、 大好きな君が、笑っていますように。 心でその言葉をつぶやくと、上を見上げた。 太陽はキラキラとして、全てを見守っている気がした。 「男女混合リレーに出る1年生は、入場門にお集まりください」 そんな放送がかかった。 次は私の出番だ。 短距離は得意だから、みんなに迷惑だけはかけないでいたいな。