体育祭は順調に進んでいて、私は自分のところに座ってそれぞれの競技を見ていた。
……その中に、もちろん優くんもいて。
優くんは、男子だけの100メートルリレーにでていて、すごい速さで走っていた。
見惚れるくらいかっこいい横顔。
風みたい…。
あの日もそうだった。
おばあちゃんが倒れたとき、私の手を引いて…走って連れって行ってくれたよね。
あのときは、後ろ姿がかっこいいと思ってたけど、
横顔もこんなにかっこよかったんだって、知らなかった。
ゴールした優くんは、1位をとっていて、クラスのみんなで笑ってハイタッチをしていた。
キラキラとまぶしいくらいの笑顔。
まるで、太陽みたい。