皆気にしているはずだ。渚が来ないことを。

俺と渚の間に何かあったことを皆何となく察して、わかっててなにも言わないでいてくれる。

だが、それも約1ヶ月続くとなると、皆痺れを切らしたようだ。


「ねぇ、海。俺、渚ちゃんいないと寂しいんだけどなぁ?」

寂しいのは多分、優だけではなく、皆そうかもしれない。


「俺さ、渚ちゃんが淹れたお茶好きなんだよ」

「だから俺にどうしろって…「わ、私!友達あんまいなくて、でも、渚ちゃんは私が素直に話せる数少ない存在で…」」

俺の言葉を遮って山代が言った。