楽しみにしてたのに、何この展開。
きっとバチが当たったんだ。
純粋に私に勉強を教えてくれようとする先生の気持ちを利用したから。
きっと、そうだ。
そうに決まってるよ。
じゃないとこんな事、起きるわけがないよ。
……でも、それでも。
この想いだけは否定されたくなかった。
ねえ、先生。
この想いは憧れなんかじゃないですよ。
だって今、張り裂けそうなほど私の胸は痛いんです。
これが恋じゃないのなら、恋って何ですか?
私には分からないよ。
「先生の、バカ……」
それでも嫌いになれないのは、やっぱり先生が " 好き " だから。
完全に望みが断ち切られる前に逃げたから、未だに残る微かな希望。
それが今はどうしようもなく虚しかった。