「次同じことしたら、許さない」
「……え?」
聞こえた言葉に自らの耳を疑った。
陽果を見れば、私を見て笑っていた。
それはずっと見たかった、いつも通りの彼女の笑顔。
……これからもそばにいてくれる、そう思っていいの?
「……陽果…?」
「ダメな部分も全部丸ごと受け止めてあげるのが、親友でしょ?」
「でも、私ーー」
「人間は誰だって間違いを犯すんだよ。大事なのは、それを繰り返さないことだと思うの」
どうして私はこんなにも周りの人に恵まれてるんだろう。
一人ぼっちになったって仕方がないのに、どうして皆、私を受け止めてくれるの?
……私もそんな風に強くて優しい人間になりたいよ…っ。
「……痛っ!」
急におでこにチョップをくらった。
右手で摩りながら、陽果を見る。
「これくらいのことはしても許されるでしょ?あ、あとチョコパフェも奢ってよね」