「あはは、先生どうしたの?」
何がおかしいのか自分でも、よく分からないけど笑えてくる。
眉間に皺を寄せる先生は、困ってるのか、怒ってるのか分からない。
もしかしたら、泣きたいのかもしれない。
「先生、私…言ったよね?全部壊してあげるって」
最近、先生を目の前にすると自分が自分じゃなくなる。
突然何かに支配されたように、染まったように、自分が壊れていく。
コントロールが出来なくなるの。
「やっぱり、ビラにして学校中に貼り出すのが良いかな?何だか面白そうでしょ?」
さっきまで青白かったはずの先生の顔が赤く染まっていく。
今度は先生が、どんな感情に支配されてるのか、ちゃんと分かる。
憎いでしょ、ムカつくでしょ?
私なんて、嫌いでしょ?
それで良いんだよ、先生。
……そっちの方が、私は迷わずに貴方を傷つけられるから。
「あ、それともーー」
「いい加減にしてくれ!」