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「じゃ、阿波と千堂、頼んだぞ」
…はぁ、と無意識に大きなため息をつく。
自分で引き受けたんだから仕方がないらやるしかないよね。
気まずいからって、そんなのが理由になるわけがない。
「せ、千堂くん…委員会、一緒に行こう?」
放課後。
今日から文化祭委員の集まりがあるらしい。
なので、千堂くんと一緒なわけで……。
どんなに微笑んでも気まずさを拭いきれず不気味な笑顔で千堂くんを誘う。
「……あぁ」
そう、素っ気なく返事をすると鞄を持って立ち上がった千堂くん。
そして、千堂くんに話しかけるのが気まずいのにはもうひとつの理由がある。
「千堂くん、委員頑張ってね~」
…彼の前の席の、恋那ちゃん。
チラリと恋那ちゃんに目をやってから千堂くんに戻す。
最近の恋那ちゃんは何だか前にも増して千堂くんによく話しかけてる。