「…私は…ワタシ、?」


鏡を見てそう呟くと、それに答えるかの様に、鏡がゆがんでいく。


その歪みはだんだんと強くなり、最終的には何が写っているのかさえ分からなくなった。


そして、赤く染まっていく鏡を見ながら
ぁあ、今日も私は負けたのか、
そんなことを考えながらも、私の意思じゃなく


ワタシの意思で動く手が、私の喉を引っ掻いた。




…私はこのエンドレスから抜け出せない、