パラパラパラ..___








ページは最後まで捲れていった。















【勘のいい貴方なら、気づいたかもね...
私ね? 人間じゃなかったの。
雨のあの日、貴方に助けてもらった..犬なの。

本当は、一度死にそうになったけど...
命の恩人の貴方に...もう一度だけ会いたかった。

神様から貰えたのは、
人間の姿と、約3ヶ月分の命だった...

...たった3ヶ月でも、
貴方といられたこの時間は...幸...で...た...】














最後のほうが、滲んで読めなくなっている。









それは明らかに涙の跡で...



指でなぞってみると、



急に目の奥が熱くなってきた。












『...死んだ私のために...泣かないで...』