家の前についた。


バイバイするのさみしいな…。


「さみしそうな顔しちゃって…そんなに俺と離れたくないわけ?」


なーんてニヤニヤしながら言う悠弥。

げっ…思ってたことなんでわかったの!?


「なんでわかったの?ってか?」


「うっ…」


「お前自分で気づいてないかもしんねーけどすぐ顔に出てんぞ?わかりやす過ぎておもしれーわ」


「うそっ!?」

あたしって顔に出るタイプだったの!?


「ほら。もう家入れ」


「あ、うん…今日はごめんね。あとありが…」

言いかけた時。


触れるだけのキス。


「バイバイのちゅーしてほしそうだったから」

なんてドヤ顔で言う。


「家の前で何してんのよ…!」


「あれ?されたくなかったの?」


「そ、そんなことは…」


なんてゴニョゴニョ言ってたら悠弥が…


「ちゃんと好きだから。だからお前ももうなんも心配すんな。少しは俺を信じろよ」


真剣な顔で真っ直ぐな目でこちらを見つめて言う。


「あたしも好き…大好き」


…はっ!!あたしなんてこと言ってんの!!

つい雰囲気に乗せられて……って。


「悠弥なんでそんな顔赤いの?」


「は!?お、お前が…!!」


「え?ハッキリ言ってよ」


「普段言わないこと言うからだろ。まじそういうの反則…」


反則って…悠弥のその顔の方が反則だと思うんだけどなー…。