【愛梨side】

「じゃぁ、今日はこれでおしまい。ちゃんと復習しといてね」


「めんどくせー」


「なぁに?悠弥くん?文句あるのかなぁー?」


「怖いっすよ。目が笑ってないっす」


全くこいつは…。


「じゃぁ、あたし先に帰るね」


「あ、ちょっと待て」


なによ…。


「ケータイの番号教えて」


「…なんで?」


「いや、一応家庭教師してもらってるんで…」


それとこれとは別じゃない?


「はっきり言ってくれるかなー」


「仲良くなりたいの!!愛梨と!!」


そこまでストレートに言えとは言ってないしーーー!!

顔あつっ!!


「愛梨さーん、顔が真っ赤ですよー」


なんてニヤニヤしながら言うこいつ。


「ま、真っ赤じゃないし!!ニヤニヤすんなって言ってるでしょ!」


「じゃ、教えてくれる?」


「なんでそうなんのよ…。まぁ、いいよ…。もう面倒だから」