愛梨はうるうる瞳を揺らし、とうとう目から涙をこぼした。









「ほら、泣くなって。俺との将来が嫌か?」







これで『うん』とか言われたらショックだけど…。






「ちが、う、嬉しくて…。まさかこんなこと言われると思ってなくて…ひっく」







「…左手出して」







「…ん」







そしてその左手の薬指に輪っかを通す。







「これに誓うから。一生大事にするって。会えなくて寂しい時はこれ眺めて。俺も同じ気持ちだから」







「指輪なんて…いいの?嬉しすぎるよ…」







指輪を見てさらに号泣する愛梨。