「え?このみちゃん?」
あまりにもキレイに動きを止めたからびっくりして、このみちゃんの方を見れば、再び赤くなっている頬。
え?
え、何!?
やっぱり訊いちゃいけないことだった!?
このみちゃんフリーズしちゃったどうしよう、とあたふたしていると、フロアからひょっこり噂の今野くんが顔を出した。
「ストロベリーとチョコひとつずつと、紅茶ふたつお願い……、ってどうかした?」
どうやら今野くんにもこのみちゃんのフリーズは不思議な光景に見えたらしく、心配そうな声色だった。
「えと……」
どう答えたらいいのか分からずに答えあぐねていると、今野くんの横からするりと誰かが厨房の方に入ってきた。
「っ」
……思わず、サッと視線を逸らしてしまう。
何、この条件反射……。