ピンと伸びた背筋とか、細いけど程よく筋肉がついて健康的な長い脚に、キュッと締まった足首とか。


腰で結んだエプロンのリボンがすごく余ってるのを見ると、やっぱり腰も細いんだなぁって思ったり……。


女の子なのにこんなに見ちゃうくらい、このみちゃんはすごく綺麗なスタイルだからこんなに短いスカートも着こなせるんだろうけど。


……貧弱な私の身体じゃ、『着られてる』感が半端ないよー…。



「……ていうか、なんか見られてるよね?このみちゃんが可愛すぎるせいだ」


ちらちらという視線を感じる。

はじめは気のせいかとも思ったけど、さすがにこう何度も知らない人と目が合うとそうも思っていられない。


「……はぁ」


「え、このみちゃん、どうしてため息……」


「梨音があんまりにも鈍感で困った」


「え」


それどういう意味?


と、そう訊こうと思ったけれど、丁度カフェの教室に着いてこのみちゃんがガラッと音を立ててドアを開けたところで、会話はそこで終わってしまった。


「あ、このみんとリオりん」