「でも外部のお客さんとか、小さい子も多いからジュースとかも買わなきゃ。ドリンクコーナーってあっちかな」


メモを見て、なんだか楽しそうに会話をしながら歩く二人の少し後ろを歩く。


……雪岡とは、少し前にシフトのプリントを届けに行ったとき変な空気になってしまって、それ以来どこかよそよそしい空気が流れていた。



「航、よろしく」


「ん?あー、はいはい」


1.5リットルや2リットルのペットボトルが置かれたコーナー。


坂井から渡されたジュースのペットボトルを、持っていた買い物カゴに入れた。


そこを離れるときには、大量のペットボトルでカゴが一杯になるほどで。


……結構重いんですけど。


「じゃああとは紅茶か」


「そうだね」


坂井の言葉に頷いた雪岡の視線が、一瞬、こちらに向けられた気がした。