「じゃあ行くか。えーっと、飲み物系が多いのかな」


ケータイの画面でメモを見ながらの坂井の呟き。


そんな坂井に、雪岡は頷いてふわっと笑った。


「このみちゃんたちの方はワッフルの材料だから、私たちは紅茶とかコーヒーを買えばいいと思う」


「そっか。……つか、これってもしかして紅茶の種類の名前?全っ然わかんねー」


「あはは、そうだよね。でもせっかくワッフル頑張ったから、飲み物もこだわりたくって!」


……楽しそうに笑う雪岡。


坂井に対しては何の壁も感じない。


ちゃんと目を合わせて、笑いかける。



……俺とは違って。