九尾の封印が急速に弱まっている。その現実を受け止めなければいけない状況に立っている菖蒲は、翌日から本格的な修行を始めた。
修行などしたことがない菖蒲は、何から始めれば良いかわからなかったが、円の計らいで指導には風があたってくれた。
風は腑に落ちない表情をしていたが、敬愛する主君の命令には逆らえなかったようで、渋々了承してくれた。
「円様の命でなければこんな役回り、海に押し付けている所よ。何も出来ないのであれば修行などせずに、私に巫女の座を渡してくださればいいのに」
「あのねぇ、やりたくないならやらなくてもいいんだよ?
あたしだって嫌々やられても気が散るだけだし」
修行などしたことがない菖蒲は、何から始めれば良いかわからなかったが、円の計らいで指導には風があたってくれた。
風は腑に落ちない表情をしていたが、敬愛する主君の命令には逆らえなかったようで、渋々了承してくれた。
「円様の命でなければこんな役回り、海に押し付けている所よ。何も出来ないのであれば修行などせずに、私に巫女の座を渡してくださればいいのに」
「あのねぇ、やりたくないならやらなくてもいいんだよ?
あたしだって嫌々やられても気が散るだけだし」