琥珀の作り出す風は、鋭利な刃物のような切れ味で敵を倒して行く。

阿紺の作り出した結界に閉じ込められた物の怪は、刹那の時にして消え去る。

「すごい・・・ あんな大勢の物の怪を、あんな一瞬で・・・」

大勢いたはずの狐の妖怪は、既に跡形もなく消滅してしまっていた。

強い。その一言だった。