「莫迦言え。こんな小者、俺一人で十分だ。お前こそ、手伝ってほしくば最初からそう言えばいいだろう」

「じゃあ、どっちが多く倒せるか勝負しようよ」

「望むところだ。俺が負けるなど万に一つ有りえはしない」

素早く札を取り出し、同時に印を組む。

『琥珀っ! 三(散)!』
『阿紺っ! 三(散)!』

主の命により召喚された式神たちは、物の怪目掛けて光を放つ。