「琥珀っ!散っ!」

その叫び声と共に、円の召喚した式神”琥珀”が現れる。

結界が破れ、円の姿が現れる。

「菖蒲っ!無事かっ!?」

伸ばした手を引くと、菖蒲を自分の方へ引き寄せる。

「あたしは大丈夫・・・」

「なーんだ。円ちゃん、以外と早かったね。もう少し菖蒲ちゃんと二人きりで話ができるかとおもったのにさ」

冷たい微笑みはそのままに、円と相対し、視線を交わす。